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ライブモードのフィードバック参考例

PULSEthrow

2022/07/06

PULSEライブモード数値のフィードバックの参考例についてです。どのように各数値を理解してよいのか分からない方はこの記事を参考にしてみてください。
(あくまでも参考例です)

目次

はじめに

PULSEアプリのライブモードで計測した各数値をどのように理解し選手にフィードバックをすれば良いのか?
または、選手自身が数値を見ながらどのように投球フォームチェックをしていくのが良いのか?

参考例を記載するので、投球動作分析の参考にしていただければ幸いです。
※あくまでも参考例です。

これからPULSEライブモードを使用する方は、セットアップを完了させてください。
セットアップについては下記リンクをご参照ください。
https://onsideworld.com/contents/setup/start-guide/


  

ライブモード

ライブモードは1球毎のデータをリアルタイムで確認することが出来るモードです。

ライブモードへは、画面右下のアイコンをタップしてください。

ライブモードを使用する時はセンサーとアプリがBluetooth接続されていることを確認してからご使用してださい。

Bluetooth接続が上手くいかない時は下記リンクのトラブルシューティングをご確認ください。
https://onsideworld.com/contents/trouble-shooting/trouble-of-motussensor/


Pulseアームストラップの装着

下記リンクをご参照くしてください。
https://onsideworld.com/contents/setup/pulse-armstrap/


エルボートルク

「エルボートルク」は投球時に肘の内側の靭帯にかかる外反ストレスの事で
内反トルクという言い方をする時もあります。

肘内側側副靭帯(UCL)に過度なストレスがかかる事で靭帯が損傷し重症化すると、トミージョン手術が必要になる場合があります。

選手それぞれ、体格/投球フォーム/球速が違うと、肘にかかるストレスの数値もその分変わってくるので、選手毎に投球時のストレス値を把握しておくことはとても重要です。

ストレス値の最適領域を確認しましょう!

エルボートルクの数値をタップすると画面が切り替わり、「最適領域」を確認することが出来ます。

「最適領域」は身長/体重のデータとカテゴリーによって変動します。

球種・メニュー毎にストレスの違いを確認しましょう

球種毎にストレス値の違いを把握することで、

・どの球をカウント球にするのが最適なのか?
・この球種は多投しない方が良いかもしれない

など、ストレス値の違いで配球を考えることが出来るかもしれません。

メニュー毎にストレス値の違いを把握することで、

・リカバリーや調整の日にストレス値の高いメニューはやめておこう
・遠投の距離ごとに数値を把握し、何m以降はストレス値がブルペンよりも高くなるので今はこの距離以上を投げるのはやめておこう

など、個人ごとにメニューを決めやすくなるかもしれません。

アームスロット


「アームスロット」はリリース時の地面に対する前腕の角度です。

この数値のポイントは一貫して同じリリースポイントから投球できているのかどうかを確認することです。

下記の様にフォームに対する数値が表示されます。






サイドスロー:0度付近
 
スリークォーター:45度付近

オーバースロー:90度付近



理想のリリースポイントを見つけましょう

アームスロットに関してはこの数値が良いというのはありません。
あくまでも自分の中の良かったリリースポイントを見つけるための指標です。

例えば、ボールの球速・回転数・回転軸などが良かった時のアームスロットの数値がどうだったのか?自分のベストを見つけましょう!

ブレのないフォームを習得しましょう

理想のリリースポイントを見つけたら、
次は、一貫して同じポイントから投球できているのかをアームスロットの数値を見ながら確認していきましょう。

ブレのないフォームはバッターを打ち取るために必要なスキルになります。
球種毎にアームスロットの誤差が大きいと何を投げてくるのか分かりやすくなってしまうかもしれません。

また、リリーズポイントにブレが多い選手は障害発生率も高くなると言われています。

再現性の高いフォームはパフォーマンスUPとケガの予防にも繋がります。

アームスロットの数値は地面に対しての前腕の角度なので、上半身の傾きによって数値が変わることがございます。

アームスロットの数値がブレているときは、上半身の傾きにもブレが出ている可能性があります。


アームスピード


「アームスピード」は、腕の振りの速さを確認するための指標で、

パフォーマンスUPとコンディショニング調整に使用できる数値です。

「アームスピード」を見ながらパフォーマンスUP

先ず始めに注意点がございます。
パフォーマンスUPを目指すときのアームスピードの数値の見方は少し難しくなります。

一般的に、アームスピードを上げると球速も比例して上がると言われていますが、 アームスピードの数値が〇〇になったら、〇kmですというのはございません。 他者との比較ではなくあくまでも自分の数値が上がったらそれと比例して球速も上がるというイメージです。

球速UPのヒント


アームスピードを上げて球速UPを目指しましょう!
今の腕の振りよりも速くなればその分伝わるパワーも増えるので球速UPに繋がるかもしれません。

効率の良い投げ方のヒント

先ほどはアームスピードUP=球速UPとお伝えしましたが、アームスピードの解釈は様々です。

実際にアームスピードDOWNしたのに球速がUPすることもあります。

この場合は、腕に無駄な力がかかっていない効率的な投球ができている可能性があります。


球速が上がらない時に考えられる要因


アームスピードが上がっているのに球速が上がらない時に考えられる要因は、
「手投げ」になっているかもしれません。
なので、もう一度今のフォームが合っているのか考えましょう。

この時はエルボートルク値の上昇が発生するケースが多いです。

球種毎のブレを減らしましょう


例えば、ストレートとチェンジアップは腕の振りが同じくらいの方がバッターを打ち取りやすくなると思います。

「アームスピード」を見ながらコンディショニング調整


アームスピードの数値が高いときは、投球強度が高くなることが多いです。
なので、リカバリーや調整の時はアームスピードがブルペン投球時の数値よりも高くなったり、それに近づきすぎる数値になるのを避けましょう。

実際にリハビリ時のPULSEの運用時はアームスピードの上昇に気をつけながらリハビリを進めていく事もあります。

逆に、練習強度を上げたいときはアームスピードを上げることも1つの手段になります。

トミージョン手術後のPULSEを使用したリハビリプログラム(DrivelineBaseball監修)の記事も是非ご覧ください。

https://onsideworld.com/all-contents/pulsethrow/training/rehab-program-pulse/

まとめ

投球フォームは選手それぞれに対してのベストを見つけていく事が重要になります。

最近はテクノロジーの発展で客観的なデータで選手のフォームや球質を見ることが出来るので色んなテクノロジーを組み合わせる事で更なるパフォーマンスの向上が出来るようになるかもしれません。

ただ、最終的には選手が無意識の状態で良いフォームで投げれるようになることが大事になると思いますので、そのための補助ツールとしてPULSEをご使用ください。

▼肘のコンディション管理でのPULSE使用に
ご興味のある場合は下記リンクをご参照ください。

https://onsideworld.com/contents/setup/1day-workload/

▼PULSEセンサーのご購入はこちらから


https://onsideworld-shop.com/items/6311919323747f567d66853b