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野球選手(高校生)における慢性的な投球負荷(クロニックワークロード)と、投球障害および主観的な腕の健康状態の関連性について【前向き研究】

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2022/04/05

目次

この記事は、下記リンクの文献を参照しております。

Sameer Mehta
Chronic Workload, Subjective Arm Health, and Throwing Injury in High School Baseball Players: 3-Year Retrospective Pilot Study

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34781777/

はじめに

野球の負荷量(ワークロード)は、
投球回数、出場回数、出場イニング数、球速、飛距離でモニターされているが、現在の負荷量の基準では、試合以外の投球は無視されている。

野球における総投球負荷量と傷害の関連性は十分に理解されていない。
野球選手は、投球回数が多いほど傷害のリスクが高いのか、
それとも投球強度に上げていく事で傷害に対する回復力を生み出すのか、
疑問が残るところである。

仮説

慢性的な負荷(クロニックワークロード)の増加は、主観的な腕の健康状態と、
傷害リスクの減少に関係する

方法

2016年から2019年までの3年間の回顧分析には、
高校野球レベルで競技をしている男子野球選手49名
(年齢17.9±0.4歳、身長181.8±6.8cm、体重80.6±9.1kg)が含まれている。
選手は、すべての投球活動時にPULSEを装着していました。

結果

PULSEセンサーで合計898,492回の投球と9455回のデータが収集されました。
3年間の分析を通して24の怪我が記録され、11の投球に関連する怪我と13の投球以外の怪我があった。

一元配置分散分析の結果、慢性負荷(クロニックワークロード)は投球関連傷害の発生と有意に関連していることがわかりました。投球関連傷害のうち6件は、
選手の慢性負荷(クロニックワークロード)が11.3より大きく、
全データの75パーセンタイルをマークしたときに発生しました。

腕の健康と腕の投球関連傷害の発生との間に関係がありました。
慢性負荷(クロニックワークロード)が高すぎると、腕の健康状態を維持した場合でも、投球関連の傷害の増加と関連していた。

具体的には、慢性負荷(クロニックワークロード)の数値が「9.2」より大きい投手は傷害の発生率が上昇した。

ワークロードについての記事はこちらをご確認ください。
https://onsideworld.com/contents/pulsethrow/acratio-acute-chronic-workload/