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motusThrowで見えるデータについて

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2021/01/05

目次

今の野球界では様々な電子デバイスやツールを駆使したデータ活用の頻度が高まっているのと同時にそのような機械が増え、見なくてはいけないデータが豊富になっています。ただし、データの意味を理解していない限り、データをちゃんと使いこなすことができません。 この記事では、Motus Throw のライブモードで出てくるデータについて説明します。

ライブモードで見れる数値について

アームストレス:肘の内側にかかる総ストレス値

●単位:ニュートンメートル(Nm)
●説明:肘内側側副靭帯(UCL)にかかる最大外反トルク。投球中に一番外反トルクの かかるMERの直前のタイミングで計測。 投球時に肘にどれくらいのストレスがかかっているのか確認できます。
下の図に示すように、アームストレスは、UCLを含む肘の内側にかかり、肘外反 トルクと呼ばれます。

●その他:アームストレスは、UCL(肘内側側副靭帯)に直接かかるストレス ではありません。UCLにストレス(トルク)がかかる前に、前腕などの筋肉など多くの組織が外反トルクを一度吸収(抵抗)し、吸収しきれなかったストレス(トルク)がUCLに蓄積されていきます。なので、前腕の筋肉などが疲労により、抵抗する機能が落ちてしまうとUCLにいつもより多くのストレスがかかることとなりケガのリスクを上昇させてしまう可能性があります。

Picture from Buffi et al. 2014

アームスロット:リリース時の地面に対する前腕の角度

●単位:度(DEG) 
●説明:リリース時の地面に対する前腕の角度を計測
サイドスロー:0度付近
スリークォーター:45度付近
オーバースロー:90度付近
アンダースロー:マイナス数値で表示 

●その他:リリース時に胴体が横方向に傾いているときのアームスロットはどうなりますか?と質問が多くありますが、あくまでも地面との角度なので、感覚的にはサイドスローでも胴体の傾きによって30度付近で計測されるケースがございます。
体の傾きがアームスロットの数値に影響することをご了承ください。

アームスピード:腕振りの速さ

●単位:1分あたりの回転数(RPM)
●説明:投球中に前腕がどれだけ振れているのかを計測しています。
単位はRPMなので、実際には1分間回転することは無いですが、回転した場合何回転したかの数値です。

●その他:アームスピードは、肩の内旋や肘の伸展の速度ではありません。これらの測定値は両方とも、前腕の総速度に影響しますが、全体像を特定できる数値ではなく、あくまでも前腕にフォーカスした数値となっております。

ショルダーローテーション(肘2nd外旋):肩の最大外旋時の地面に対する前腕の角度

●単位:度 (DEG)
●説明:後期コッキング時のタイミングで、前腕が後ろにどれくらい倒れたかの数値です。肘の柔軟性や肩の可動域の参考になる数値です。
ショルダーローテーションの数値が180度の時は、前腕が地面に平行になるまで後ろに倒れている状態です。 

その他:胴体が前傾している場合(前または後ろに曲がっている場合)、はショルダーローテーションの数値が180度を超えてしまうケースがあります。もしくはあまり数値が出ないこともあります。
あくまでも地面に対する角度となっております。

ライブモードの数値をどのように活かすか?

こちらの記事をご確認ください。
▼「数値のフィードバックの参考例」
https://onsideworld.com/contents/training/data-feedback/

アームストレスを使用したワークロードの計算(ワークロードを使用したケガ予防ツール)

選手の1日の投球による負荷(以下、ワークロード)は、1日を通したアームストレス値の合計を使用して計算できます。この方法は、MotusDASHおよびMotusThrowで使用されています。
具体的には、1日でかかるアームストレスの合計=デイリーワークロードを1か月と9日分の平均値に変換します。
変換後、クロニック(1か月分)のワークロードをアキュート(9日分)のワークロードと比較することによって、投球による負荷がかかってもケガのリスクを下げた状態でトレーニングができるかどうかを数値によって表示してくれます。

今のワークロードによる投球量の管理に対するイメージは、単純に毎日の投球量を少なくすることが目的と感じるかもしれませんが、そうではございません。
適切にワークロードを管理して実行することで、多くの投球量とストレスがかかっても腕が耐えられる状態になり試合及び練習で多くの投球量を行う子も可能になります。

motusでは、ピッチャーの肘にかかるワークロードを適切に管理することができる唯一のツールです。

ワークロードの管理による障害予防についてはこちらの記事をご覧ください。


参考記事:drivelinebaseball
https://www.drivelinebaseball.com/2020/04/motus-throw-what-do-these-numbers-mean/